反発 (10/11/2018)
米国株はようやくリバウンド。強いアジア株、無難な金融株の決算、そして懸念されたCPIも弱かったことから、Nasdaqを先頭に窓を開けてスタートした米国株だが、その後は買いが続かずダラダラとした下げていきSP500は昨日つけた安値を展開に。なんとか安値を前に切り返し、皆が待ち望んでいた底入れを期待させる結果となった。心理的サポートでもある2700を割るとセンチメントも急激に悪化するだけに、引け前の切り返しに安堵した投資家も多かっただろう。ただここまで下げるとV字で高値更新は厳しく、まずは今月中に半値まで戻せば御の字か。
来週はNetflixを始めとして決算シーズンが本格化する。前四半期から急激に決算が悪化するとは考え難く、市場の話題が金利をメインとしたファンダメンタル懸念から決算に移れば、株式も堅調に推移することとなるだろう。
続 暴落 (10/11/2018)
今日は昨日の暴落の延長戦となった。
昨日3%を超える下げをみせたSP500は、本日も2%越えの下落で6日連続でのマイナスとなった。200日移動平均線を割り、しばらく2840でもみ合った後は昨日に続きフリーフォール。一時は2700に迫ったが、トランプ-習近平会談のヘッドラインが出てから少し戻した。VIXは30近くまで上昇し、だいぶ達成感も出たか。
Nasdaqも続落したものの、-1.25%と対SPXでアウトパフォーム。一時は最高値から10%を超える水準まで低下し、こちらもやりきった感が出てきた。
一方でJPYは112円近辺で下げ渋り、今回のセルオフが米国株/金利を震源とした局所的なものであることを示唆している。
明日から主要銘柄の決算が始まるが、よほど悪くなければ相場も落ち着きを取り戻すのではないだろうか。
踏みとどまる (10/8/2018)
本日はColumbus dayという祝日だが、株式市場は開いているので平日とあまり変わらない。
週明けのSP500はアジア& 欧州の下落に引っ張られる形で2862まで降下した後、引けにかけて回復して久しぶりの陽線で終えた。2850-60を抜けると2800まで空白地帯となっており、債券市場が復帰する明日もこのサポートを守ることができるか。Nasdaqも先週に続き低調。これまでTechを牽引してきたFANGがコケると買いも集まらない。
さて、前記事で紹介したブラジル。昨日の大統領選挙でMarket-favorの極右候補、Bolsonaro氏が事前予想を超える票数を獲得。得票率は46%と、わずかに過半数まで足りなかったものの、極左候補のHaddad氏(29%)を圧倒した。この結果、市場はBolsonaro氏の決選投票勝利まで織り込み、BRLは選挙前水準である3.7まで回復した。ここからは具体的な政策案の発表等により、どちらに動くか五分五分だろう。
金利ショック継続(10/5/2018)
10月に入り、ニューヨークはすっかりと秋めいてきた。秋は日本だとサンマやウナギ、あるいはジビエ等の旬な食べ物が多くあり、楽しみな季節だ。一方、こちらは特に旬なものなどなく、寒い年だと10月末には雪もちらつくので、日本がただ羨ましい限りだ。
さて、9月からの金利高は今日も継続、ついに米10年債はデッドゾーンである3.2%、30年債は3.4%を超えてきた。水曜からは株も反応せざる終えなくなり、本日SP500はサポートの2866に迫るものの、直前2870で切り返して2885で引けた。SP500は2%、Nasdaqは5%近くの下落。今年1月のVIXショックの小型版と考えると、一旦はやり切ったか。2866を割るとブル目線の投資家としては少ししんどくなる。金利は次の抵抗線まで、もう少し。
中間選挙年の10月は1982年以降ほぼ負けなし(90年に湾岸戦争の影響で下落した一度のみ)であることを考えると、押し目は買いでよさそう。一方でSPが2800までいくシナリオも頭に入れておく必要もあり。
また、日曜にブラジル大統領選挙が行われる。
BRLは2015年以来の4.2越えを達成した後、選挙日が近づくにつれて冷静さを取り戻している。ここまでは先日行われたメキシコ選挙と同じ動きを再現中。今回は月末の決戦選挙までもつれることが想定されているが、選挙を消化した後は少なくとも選挙前の3.65-75は見にいくだろう。